自家製本・詩集

   書 斎   案 内

「詩が聞こえる」

 思い出の中から聞こえてくるメロディがあります。

 少年の頃のやさしい面影が歌っています。

 思春期の同級生の女の子の面影が歌っています。

 教師の前にいた澄んでつぶらな瞳たちが歌っています。

 そんなことを感じて、
      ここに「声と音楽」の詩集を作りました。


 

 

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 詩が聞こえる

隠岐の島の潮騒が聞こえます
松林を吹く風の音が聞こえます
トンビの鳴き声が聞こえます

すると 田んぼにそよぐ若い稲の苗
田んぼに映る青い空
流れる雲が浮かびます

優しかったお姉さん先生を思い出します
仲良しの従妹の晴ちゃんを思い出します
新宿の町外れの白樺の丘の校舎と
仲良し副級長さんがいた
あの青春が聞こえます

遠い千葉の田舎の町の学校で
ひとりで頑張った教師の胸に
ひそかに咲いた少女たちが聞こえます

長い人生の道を歩いて
すっかり遠くまで来てしまいました
今は野の小道での一休み
ふと立ち止って耳を澄ましたら
こんな詩たちが聞こえたのです

みなさんも心静かに
自らの人生を聞いてみませんか?

     

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