詩が聞こえる
隠岐の島の潮騒が聞こえます
松林を吹く風の音が聞こえます
トンビの鳴き声が聞こえます
すると 田んぼにそよぐ若い稲の苗
田んぼに映る青い空
流れる雲が浮かびます
優しかったお姉さん先生を思い出します
仲良しの従妹の晴ちゃんを思い出します
新宿の町外れの白樺の丘の校舎と
仲良し副級長さんがいた
あの青春が聞こえます
遠い千葉の田舎の町の学校で
ひとりで頑張った教師の胸に
ひそかに咲いた少女たちが聞こえます
長い人生の道を歩いて
すっかり遠くまで来てしまいました
今は野の小道での一休み
ふと立ち止って耳を澄ましたら
こんな詩たちが聞こえたのです
みなさんも心静かに
自らの人生を聞いてみませんか?