思い出の玉手箱                                               案  内   
om12
待つ子らにサンタ演じて鈴の音

 還暦になり中学校教師を定年で退職して、幼稚園の園長先生に委嘱されました。それ以来幼児の教育に携わって五年、子育て支援のお話し(先生や保母さんや保護者の皆さんなど)に十五年、そして幼い子へのお話おじいさんとして十五年・・・、今年でぼくは75歳になりました。不思議なものでかなりの広い地域での頼まれお話をしてきました。

 この写真はある支援学校(幼い子から小学校へ上がるまでの子と保護者たちの学校)に毎年頼まれて、サンタクロースになってお話とプレゼントをこどもたちにあげるイベントに行った時のものです。ここの学校の校長先生は、ぼくが中学校の先生をしていた時の教え子さんでした。その関係で招いていただいているのです。こどもたちはぼくをほんとうのサンタクロースと思っているので、目を輝かせています。ぼくが登場してくるときは雪道を行く橇の鈴の音をBGMとして流してくれます。
 ぼくは中学校の教師をしている時、放課後のクラブの活動で演劇部の指導をしていました。演技はお手の物です。サンタクロースを恥ずかしげもなく演じて、ひとつだけお話をするのです。毎年違うお話をしますがもちろん童話です。特に日本の昔話が得意なので・・・。
 最後にひとりひとりの子にプレゼントを渡すのですが、ほんとうに可愛いのですよ。喜んでもらいに来る子や怖がってなかなか来れない子もいて、ぎゅっと抱きしめるとほんとうに嬉しそうな笑顔になるのです。

 この日はぼくの方が幸せになれる日なのです。そして、ぼくはいつまでもいつまでも忘れたくないと思います。支援学校のこどもたちは特に本気で可愛いのですよ。天使のようなこどもたちです。