思い出の玉手箱 案 内 |
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涼風に辿る思い出秋さやか |
懐かしい写真を見つけました。高等学校一年生の時の運動会の写真です。ぼくは一年D組の級長で、彼女は副級長でした。担任の先生はいろんな用事をぼくたちに言いつけました。まだ、昭和31年頃の話しです。高等学校と言っても今の中学生よりももっと幼かったように思います。ほとんど男女では話しをしない時代でした。でもぼくたちはクラス委員だから、担任の先生から仕事を頼まれるたびに相談しなくてはならず、仕方なく話しをするしかありませんでした。いつの間にかその関係が級友たちには仲が良いように思われて、一学期の終わり頃に悪戯であちこちに落書きで相合い傘を書かれるようになりました。そうなって初めて異性を意識して、なんとなく本当に仲良しになってしまったように思います。 次の詩は「はじめに」という題で、ぼくの初めての詩集「迷子と恋人たち」に収めてあります。その一部分をここに載せてみました。たしか、この詩は高校二年生になって彼女を思い出しながら書いたものだと記憶しています。 |
・・・・・・ 二 きみが閻魔大王で きっと噂は定着していたんだ 「わたしがふいてあげる」
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ざわめきとあわただしさと 祭りの後の寂しいグランドに
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