思い出の玉手箱                                               案  内   
om11
夏よ来い逃げる心音をつかまえろ

 今日アルバムの中に見つけた孫の心音の写真。
 思い出します。二歳を過ぎたばかりの頃だったと思います。ぼくと心音とバーバでハイキングに出かけました。ここは世界的にも有名な「千葉国際クロスカントリー大会」が行われる競技場です。そう、あの県立自然公園の「昭和の森」なのです。そして、いま心音が走っている場所は大会のコースの上です。

 七月の初め頃でしたでしょうか。遊びすぎて汗びっしょりの服を着替えさせるために裸にしました。その瞬間に一目散に逃げてしまいました。速いこと速いこと・・・。慌てて追いかけたバーバーはなかなか追いつけませんでした。
あんまり可愛いのでジージはニタニタしながら望遠レンズで姿だけを捕まえました。

 それにしてもこの体格はたくましくありませんか? 女の子ですがまさに野生児といった風貌を感じさせます。そう、彼女はいつもじっとしていないで野原を馳け廻る野生児そのままでした。近所でもどこへ行ってもみなさん男の子と思ったようです。近くの遊園地の施設の受付のおばさんがこんな名セリフを心音にくれました。
 『坊や、女の子なの?』
 それは心音にぴったりの名言だと思います。

 彼女は今は東京・渋谷区恵比寿の小学三年生ですが、一年生の時から運動会の紅白リレーの選手です。
 ジージもバーバもかけっこではかなわないわけです。