
談話室 案内 |
月刊ホームページ詩集『文字で描いたスケッチブック』の休刊のお知らせ |

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先月号でこんな挨拶をさせていただきました。 いつからこのサイトをスタートさせたかはもうわからなくなりましたが、25年を越えての昔だったと思います。マックのパソコンで「ページ・ミル」というソフトでの構築でささやかな「ホーム・ページ」とやらを作りました。懐かしい思い出です。その当時はパソコンの最先端をいくぼくでしたが、今ではもう誰からも忘れられている古典的な趣味のサイトを楽しんでいます。古ボケた昔の駄菓子屋のようにまだぼちぼちと更新して続けています。未練たらしく恥ずかしいのですが、それでも店を畳むのが寂しい気がして今年ももう少し続けようかと思っています。
けれども、ぼくは今年で八十四才になります。年齢相応の病気になってあの恐ろしい『癌』を苦しんでいます。それでも寝込まないで病院通いをしています。それに癌だけではなく年相応の別の身体的な具合もあちこちと壊れてきて、築八十年を過ぎる身体が痛んできました。癌・高脂血漿・糖尿病・白内障・入れ歯の痛み・脊椎の歪みによる身体の痛み、などなどでいくつもの病院を駆け回っている状態です。皆さんにお聞きすると八十才を過ぎるとどこか不具合を感じると言います。ま、そんなこんなで、コンピュータのサイトの運営がなかなかおっくうになりました。それでも心に鞭を打って毎月の更新を続けています。この頃はときどきお休みをいただくようになりましたが・・・。
昨年の暮れ(十一月)に50年前に中学校で教えた子どもたち(今年六十五才)の十数人の宴に招かれました。毎年の「クラス会」というやつですが、たった二年間のお付き合いなのにその時先生だったというだけで招かれる幸せは教師冥利に尽きるというものです。こんな幸せが待っているのだから簡単には死ねないなと思いました。もうひとつ趣味で詩を書いている仲間たちの会がありまして、千葉市での例会に参加しました。ここでも十人を越える人たちが集い、持ち寄った詩を鑑賞して楽しみました。この嬉しい雰囲気も久しぶりにとても楽しくて、是非にまた来たいなと思いました。
このように病に苦しみながらも時折の楽しさに幸福を覚えると、本当に嬉しくて今年も今年なりに時の流れに身を任せて楽しみを待ちたいと思うお正月になりました。 |
今年ももう3月になりました。
お正月のはじめにインフルエンザA型になりました。それに脊髄の老化による変形とかで「左肩」の痛みに見舞われて、もう年齢も年齢だから、痛み止めで対処していくしかありませんね。大きな病院でご相談くださいと町の整形外科の医院の先生に言われました。がっかりして家に帰るとびっくりするような高熱に襲われて、夜中に救急で大病院へ行きました。入院するかしないかの高熱で「肺炎」と診断されました。自宅で様子を見たいということにして医師の了承をいただいて静養を続けました。肩の痛さと肺炎の回復を待って、新しい抗がん剤の点滴をすることになり入院しました。それ以来、多分抗がん剤の副作用のようですが、だるさと吐き気に悩まされて一ヶ月で五キログラムも体重が減る苦しみの中で現在を迎えています。とにかく食事が喉を通らない苦しみは、体の奥の痛みと一緒になってずっと継続的にぼくを悩ませています。
世の中がいろいろに動いていることはテレビや新聞で伝わってきます。ぼくはすっかり自分が時代の船に乗り遅れたように思い思いしているところです。この二、三年は病弱な日々を送っているせいか新しい時代への眼差しもかなり近眼になりました。自分の生活の幅も深さも遠い夢もなくなって、このサイトの誌面を飾れるような話題がなくなってしまいました。そういえば少し前から思い出の中に入って古臭いことを繰り返しおしゃべりしてきたようです。つまり、ぼく自身の中に話題がなくなってきたのです。年齢ももう八十歳の半ばに差し掛かろうとしています。
その上、今年の一月の終わりに入院をして、2月の初めにやっと退院してきました。けれども完全に病気が治ったわけではなく家庭療養の域になっての退院でした。年齢の所為や薬の副作用のためなのでしょうか、もとの元気に戻ることが遅れているようです。当分は体調があまりすぐれない状態が続くのではないかと思い思いしています。3月のこのサイトの更新もままならないような気がしています。
残念ですが今までのように『月刊誌』のようには更新できない気がしています。
そこで、体力・気力がもう少し元気な方向に戻るまでしばらく『休刊』することにしました。残念ですがどうぞご了承をお願いします。ほそぼそと時代遅れのサイトの運営でした。趣味でしかないのですが『詩』を中心としたおしゃべりは大好きだし、もっともっと言い続けたいことがあるのですが、なんとはなくままならない状況です。
一応のけじめとして、『休刊』は六月までとして、七月にはなんらかの御挨拶をしようと思っています。
よろしくお願いいたします。 シュンG
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人形たちのおしゃべり
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「寒い師走だね。」
「ほんとだね。いつのまにか冬になっていた。」
「紅葉・霜葉の風情も味わう暇もなく時は過ぎて行ってしまったね。」
「どこへも出かけずに、こたつの中で今年を振り返る。」
「なんだか今年は慌ただしかったような気がするね。」
「そうだね、いつもの年もそうだけど振り返るとなんだか寂しいね。」
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみにうかぶうたかたはかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。なんて昔の名著『方丈記』を思い出すよ。」
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして 、旅を栖とす・・・。江戸時代の名著「奥の細道」の冒頭も思い出すね。」
「今年の年頭はなかなか文学的だね。」
「・・・過ぎ去った時間は決して戻ってはきません。けれども『思い出』は、ふと心の中にあのときとは違う感慨で戻ってくるではありませんか。・・・シュンGさんの詩集『うどん送別会』もわかるね。」
「そうして振り返り、振り返りしながらまた今年のページが重なっていくんだよね。」
「どんな年になるんだろうね。」
「楽しみにしようね。」
「去年は苦しい思いをいっぱいしていたシュンGさんはどう?」
「うん、可哀想なぐらいにあちこと痛くて、具合悪そうだよ。」
「目は疲れやすいし、耳は遠くなるし、鼻汁が口へ入ってくるし、入れ歯は痛くなるし、肩は痛いし、抗がん剤の副作用で全身が痒いし、いくつかの転移は見つかるし、頚椎の乱れが見られてあちこちに痛みがあるし・・・、心も病んでいるし。」
「なに、もう瀕死の状態じゃない?」
「なのに、運転免免許の検査に合格して、八十才の半ばなのにまだ運転する気だよ。」
「『俺は口だけは医者に罹ってないんだぞ!』と豪語しているよ。」
「それにこの寒いのに気が向けば2キロメートルほどのウォーキングをしている。」
「なんかしぶといんだよね。」
「で、毎日何をしているの?」
「自家製の本作りに明け暮れているよ。およそ10年間続けて、もう二百冊は作ったかな。でも、一つも及第点を挙げられる奴はできてない。」
「そうなんだよね。あらゆる仕事の職人の気持ちがわかるよなんてほざいて、職人の端くれにでもいるつもりらしいけど、ちゃんちゃらおかしいよね。ヘソが熱い茶を沸かしている。」
「ヘソでお湯を沸かして、インスタント・コーヒーなんじゃないの?」
「うん、その方が当たってるかな。」
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「寒くなるとマラソンが始まったよね。」
「社会人大会や高校生の大会などが盛んだね。」
「お正月にもいくつかの駅伝大会などがあるね。箱根の駅伝も楽しみだね。」
「アイス・スケートやスキーのジャンプなんかも始まるだろうね。」
「サッカーやラグビーの試合もあるしね・・・。」
「ワクワクしながら応援しているチームが負けると、すっと忘れてしまうんだよね。」
「仕方ないさ。」
「スポーツの観客にとっては、どんな試合もそんなものなのよ。」
「戦争の話題やクーデターのお話など、人は戦いが好きだよね。」
「災害のこともまだ苦しんでいる人がいる。」
「犯罪も多いね。」
「アルバイトで強盗をする人たちがいることには、もう感覚がついていけないよ。」
「政治の話もね。兵庫県知事の話は先月もしたけど、なんか中身が腐っている果物みたいな感じかな。」
「そんな偉そうに言うもんじゃないよ。あの人たちはあれで一生懸命なんだから。」
「一生懸命ならいいって言うもんでもないけれどね。」
「テレビやネットの世界で著名な方々の、それとないそっとお亡くなりになったニュースは寂しさが募るね。シュンGさんなんか、メリッサ・クニヨシさんの事故死やおおたか静流さんの訃報ニュースを聞いて、しばらくは顔を上げなかったんだよ。」
「ファンはそうだよね。いい歌を歌われた方には歌で心を爽やかに暖かくしていただいたからね。感謝の気持ちがそうさせるんだよね。」
「ま、今年も色々あるだろうけれど、よろしくね。」
「だね、よろしく。」
「おしゃべりは続けようね。」
「うん、がんばろう。
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映画
◯ 「モアナと伝説の海」(アメリカ映画)☆☆☆☆☆◯
◯「たそがれ清兵衛」(日本映画)☆☆☆☆☆
アニメの映画なんだけど、主人公のモアナという娘さんが日本女優の見上愛さんにそっくりの可愛い女の子だったことが驚きでした。お話はなかなかに素敵なお話でした。日本のドラマはほとんどが再放送で、今は「ドクターX」のシリーズにはまっています。でも、やはり新作をみたいなあと思います。
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音楽
「おどりゃんせ」 竹野留里さん
ま、機会を作ってぜひ聴いてみてください。ぼくは毎日一回は聞きます。胸が踊ります。この歌はまだまだ消すのが勿体無いのでここに置いておきますが、今月はこのサイトの中の「随想」で、最近のぼく個人のトレンドとしての歌を特集してみました。そちらの方もみてください。他の人の作品を勝手にダウン・ロードなどできませんから、できましたらユーチューブなどで探して聞いていただければ嬉しく思います。お勧めです。 |
今月のため息 老いの身の 痛みを耐えて 風寒し シュンG |
句の心を覗いてみよう
昨年の十月の頃から肩の痛み、胸の痛み、そして肋骨と坐骨に転移した癌の痛みを背負うようになりました。悲しいことだけれどこれからは付き合っていかなきゃならないのだろうかと思っています。痛み止めの薬に頼ってはいるけれど、薬の薬効が切れると途端に痛みが湧いて出るのです。寒空を吹く空っ風に向かって痛みをじっと我慢していると、ただ寂しさに包まれるようです。 |
先月のニュースあれこれ
◯ 毎年のことですが十一月恒例のしみじみ宴に今年も招かれました。今年で六十五才を迎えたかつての教え子の会です。八十才の爺さんに声をかけてくださることが嬉しいなと思います。
◯ 千葉詩話会の月例公演・および合評会に出かけました。十人を超える旧知の詩人たちが集まっての和やかなお話し合いでした。とても嬉しくて「いいこともあるんだな~。」と思いました。
◯ 富山県の実家の主人と久しぶりにお話ししました。やっぱり嬉しいものです。
◯ ことしも年賀状を書きました。このサイトの冒頭をご覧ください。
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今月の受贈などなどの感謝
・ 詩誌「詩人の輪通信59」 中原道夫 さま
・ 詩誌「地平線77号」 秋元 炯 さま
・ 詩集「日本現代詩選2024」 日本詩人クラブ
・ 詩話会冊子 第23号 根本 明 さま
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