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前回の続きです。長編ですが残りは四編あります。けれども、最終作の交響詩「季花さん」は、同サイトの「詩の古舎」に掲載されていますので、ここでは省略します。「駅前喫茶店・再会」も実話です。まさにこの通りのことでした。中学三年生になってから転校してきた女の子にとって、ぼく(国語の先生)は唯一の友人だったのかもしれません。その後もずっと縁が切れませんでした。「思い出ゆきの切符」の主人公も実在の人物です。そしてこの詩を知っています。実は昨日おハガキをいただいたばかりでもう還暦を過ぎていますが懐かしい教え子さんです。そして、最後の「二人だけの同窓会」も実話で、同サイトの「思い出の玉手箱」の教え子さんです。「幼き日我に賜ひし弾き語り 爪弾く今宵お酒とふたり・・・ヒロコ」の和歌はぼくの歌ですが、四十才をもう直ぐ終わろうとしている彼女の夜半の思いは、同窓会でぼくに話してくださった懐かしい涙の話なのです。・・・ぼくはこんな素敵な教え子さんに巡り合っていたのです。 |