詩の小舎                               書斎      案内

tenma青森県・白神山の「十二湖」・鶏頭場の池。アカショウビンの飛来北限(?)のようです。これは合成写真です。シュンG撮影

目 次    マッチの光  思い出ワイン  少年  交響詩「李花さん」     交響詩「天の川」  ハクサン・フウロ  

       オカリナの思い出    線香花火  


 遠い昔のギリシャあるいはヨーロッパの国々の街で謡われていた物語風の歌を「叙事詩」と言ったようです。ぼくの想像で言えばたぶん日本の歴史の室町時代に町の辻や館などで「琵琶法師」によって語られていた「歌語り物語」のようなものではなかったかと思います。

 ぼくも詩を書きますが、ときには長いお話を断片的に組み合わせた連作のような作品を作ることもあります。また、小説のように書くこともあります。比較的に短いものに比して長く「筋のあるお話になったような」作品を「自分の叙事詩」と考えています。このページでは「自分の叙事詩」らしいものを載せてみたいと思います。

 もう少し解りやすく極端なたとえ話でいうと、ある日の夕食を調理する母を「絵」で写生すると瞬間を切り取った写真のような一瞬の姿を周りの様子と共に描くことになります。けれど、「文章」で写生するとある時間の流れを追って記述する母の動きとその連携の動きのお話になります。つまり、この例えで言えば抒情詩は「絵のような写生」であり、叙事詩は「文章のような写生」と言えるかもしれません。ちなみに、この両者を統合したものが「映画」という感じでしょうか。